社長ブログ この仕事に就くきっかけ その2

会社を移籍する前に、身体障害者の方々が運転できるようになる
部品っていまいちピンとこなかったので、どんなもんか見せてもらうことにしました。

先輩の会社の社長さんが小児麻痺という障害があり、通勤用のクルマに部品を
付けて利用しているということで、そちらを見せてもらうことになりました。
確か、トヨタクラウンのロイヤルサルーンで型式はE-JZS131だった気がします。

待ち合わせ場所に勢いよく、そのクラウンが登場しました。
社長さんは、松葉杖を利用していましたがスムーズに運転席から降りて
運転席の内部を見せてくれました。

「両足がうまく利用できないから、このレバーを使ってアクセル・ブレーキや
ウインカー操作が出来るんだよ。まぁ見てても判んないだろうから、とにかく
乗ってみな!」と。

簡単な操作方法をレクチャーされて、とりあえず運転してみることに・・・

「うへぇ~怖えぇぇ・・・」

レバーを引きすぎて急発進しちゃうわ、レバー押しすぎて急ブレーキになっちゃうわ
教習所では、絶対にやってはいけない動作のオンパレード。
10分くらいの試乗だったと思いますが、すんごい肩コリしたのを覚えています。
これが私の手動運転装置の初体験でした。
ちなみにそのクルマについていた手動運転装置のメーカーさんは(有)フジオートさんの
もので、フロアータイプのFC-B型という種類のものでした。

手動運転装置の体験が出来たことも収穫だったのですが、それよりも印象的
だったのは、その社長さんが障害があってもクルマを自分自身で運転することできる
という事がどれだけ、可能性が広がって・嬉しくて・楽しくて・人生が明るくなることか!
ということを話してくれたことでした。

自分も18歳になるまでを指折り数えて教習所に入所して、速攻で自家用車買って
乗りまわした方ですが「クルマに乗る楽しさ」という点で、みんなおんなじなんだなと。

そのような人たちもエアロパーツやタイヤ・ホイール、カーオーディオと同じように、
この部品を付けるとクルマを楽しめるってこと?・・・
なるほど・・・ならば、俺にもこの仕事できるかも?

なんて楽観視している自分がいました。
勢いって怖い・・・
知らないって無敵ですね。

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(社長 清水深)

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